O3 FM運営 / 2026年5月〜8月 運用分析レポート
O3 FM運営 — 運用分析レポート(5/22〜8/20)
Spacetiのユーザー利用開始(5/22)から8/20までの、大阪オフィスO³の使われ方。
3つの推移で全体をつかむ: 利用の推移(センサーによる在席の実測)、予約の推移(Spacetiの予約)、環境の推移(CO2など)。
集計は定時の9〜18時。座席と会議室は分けて数える。
座席の利用は、判定の単位が異なる2つの指標で見る(どちらもセンサー実測)
① 時間単位の利用率(Spaceti上の名称: Hourly occupancy)— 9〜18時を1時間ごとに区切り、その1時間に一度でも在席を検知した席を「利用あり」と数えた割合。「席が使われたか」を表す。
② 分単位の在席率(同: Utilization)— 在席を検知していた時間を分単位で積み上げ、集計対象の総時間で割った割合。「どれだけの時間、座っていたか」を表す。
①は1分でも在席があれば1時間まるごと「利用あり」になるため、常に①≧②。2つの差が「席は確保されているが、座られていない時間」=共有・回転で活用できる余地を示す(定義の詳細は経営サマリー6章)。
① 時間単位の利用率(Spaceti上の名称: Hourly occupancy)— 9〜18時を1時間ごとに区切り、その1時間に一度でも在席を検知した席を「利用あり」と数えた割合。「席が使われたか」を表す。
② 分単位の在席率(同: Utilization)— 在席を検知していた時間を分単位で積み上げ、集計対象の総時間で割った割合。「どれだけの時間、座っていたか」を表す。
①は1分でも在席があれば1時間まるごと「利用あり」になるため、常に①≧②。2つの差が「席は確保されているが、座られていない時間」=共有・回転で活用できる余地を示す(定義の詳細は経営サマリー6章)。
休業日は集計から除外: 6/12(全社連絡会・全員出張)、7/20(海の日)、8/11(山の日)、8/12〜14(夏季休暇)。
6/1・7/31・8/10は有休取得奨励日(通常勤務者も多いため集計には含め、参考情報として扱う)。
全体サマリー
座席 — 1時間単位では7割の席に利用があるが、座られている時間は半分
- 数字: 営業日の9〜18時を1時間ごとに見ると、執務席43席のうち平均31席(72%)に利用がある(時間単位の利用率)。一方、在席していた時間を分単位で積み上げると21席分(50%)にとどまる(分単位の在席率)。
- 意味: 72%は「ほぼ満席」ではない。多くの席が短く・断続的に使われており、31人がずっと座っているわけではない。
- 言えること: 席の総量は、まだ足りなくなっていない。足りなく感じるのは「みんなが同じ日・同じ時間帯に集まったとき」で、曜日×時間帯の平均では火曜・水曜の13〜17時に集中する(最大は火曜13時台の37席・87%)。単日では最混雑日(8/17・月)が日平均39席(91%)に達した。
- (仮説)「席がない」という体感の正体は、席数の不足ではなく、離席中も席が確保され続けること+出社が特定の曜日に重なること。根拠: 満杯に見えた時間帯でも、分単位で見た在席は33席分(76%)だった。
予約 — 件数の増減は「使われ方」ではなく「ルール」を映す
- 数字: 会議室の予約は週100〜160件で毎週安定。座席の予約は7月末に跳ね、8月は週約30件。
- 意味: 座席予約の山と谷は、予約できる席の範囲がそのまま出たもの(デュアル8席のみ → 全席〈7/21〜31の検証〉→ デュアル8席に戻る)。8月の減少は利用の冷え込みではない。
- 言えること: 予約件数から「利用が増えた・減った」は読めない。利用の実態はセンサー実測で見る必要がある(下の「利用の推移」のグラフ)。
- (仮説) 予約は利用を増やす道具ではなく、使われ方を記録する道具として定着する。根拠: 検証終了後もデュアル席の予約は自然に続き、実測の利用量はルール変更の前後で変わらなかった。
環境 — CO2超過は「混雑」ではなく「空調の運転期」の問題
- 数字: CO2が換気目安の1,000ppmを超えた日は営業日59日中27日。うち大半が5〜6月に集中。
- 意味: 利用のあった席は月平均30席前後(43席比70%前後)でほぼ一定なのに、超過日の割合は5月83% → 6月57% → 7月32% → 8月30%へ単調に下がった。混雑では説明できない動き(月別の比較グラフは環境ページ)。
- (仮説) 冷房期に入り空調の外気導入が増えたことが効いたとみられる。来年は中間期(5〜6月)の換気運転を前倒しすれば、超過の大半を避けられる可能性がある。要確認: ビル空調の運転記録(詳細は環境ページ)。
利用の推移 — 日次の座席利用(執務席43席)
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- 時間単位で利用のあった席は、営業日でおおむね26〜39席(60〜91%)の範囲。最も多かったのは8/17(月)・6/15(月)の39席(91%)で、6/9と8/17には43席すべてに利用があった時間帯がある。
- 予約運用の開始・検証で利用量の水準は動いていない。利用量は運用ルールよりも曜日・休暇に沿って動く。
座席の活用余地 — 「時間単位の利用率」と「分単位の在席率」の差
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- ピークの13時台は33席(77%)に利用があるが、分単位の在席は約24席分(55%)。差の約9席分は「席は確保されているが、常に座っているわけではない」時間で、共有・回転を前提にすれば同じ席数でより多くの人を受け入れられる余地を示す。
- この差をどこまで詰められるか(予約と実際の在席の突き合わせ、離席の扱い)が、東京の席数設計にもつながる論点。
予約の推移 — 週次の予約件数
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- 会議室(オレンジの線)は毎週安定。座席(青の線)は予約できる席の範囲がそのまま件数に出る: 7/1にデュアル8席で予約運用を開始し、全席予約の7/21週に跳ね、8月は対象がデュアル8席に戻ったため週約30件で推移。
- つまり8月の減少は利用の冷え込みではなく制度上の予約対象縮小によるもの。デュアル席の予約は運用終了後も自然継続しており、「一度使い始めた予約は定着する」のが実態。
環境の推移 — 週ごとのCO2
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- 超過日は5月下旬〜6月に集中(最大1,909ppm・5/25の週)。夏季休暇の週は休業日が多いため低い。どのスペースで上がりやすいか・なぜ下がったかは環境ページへ。
詳細分析(切り口別)
| ページ | 見えること |
|---|---|
| 経営サマリー | オフィスの現状評価(4観点)、意思決定に効く実測事実、大阪オフィスの選択肢 |
| エリア別・時間帯 | フォーカス/オープン/セミオープン/会議室など、マップ区分ごとの分単位の在席率と混雑パターン |
| スペース別 | 執務席・多目的スペースごとの分単位の在席率と予約 |
| 部屋別(会議室) | 予約枠と在室の突き合わせ(予約どおり使われているか)、使用中の在室人数と定員の比較 |
| 部署別 | 全席予約検証(7/21〜31)に見えた部署の働き方(出社の揃え方・エリア・会議行動)と全期間の予約傾向 |
| 環境 | CO2・温度・湿度の推移とスペース別の出やすさ |
主な発見と考えられる工夫
| 見えた傾向 | 考えられる工夫 |
|---|---|
| 全席予約の9営業日で、部署ごとの働き方の型(揃えて出社/会議の日に出社/個人ごと分散)が数値で見えた | 全社一律でなく部署の型に合わせた席・運用設計。東京の座席戦略の入力にする(部署別) |
| 利用の量は運用ルールでは動かず、予約は「対象範囲」に沿って動いた | 予約は「利用を増やす」より「使われ方を記録・整理する」道具として設計する |
| ピーク時間帯で、時間単位の利用率(77%)と分単位の在席率(55%)に約9席分の差 | 回転・共有を前提にした席数設計と、離席・カラ予約の扱いの整理 |
| 会議室は予約枠の87%で在室あり。ただし使用中の在室人数は定員の13〜37%(7/6以降の実測) | 部屋サイズの再配分(大部屋の分割・小規模化)。空予約13%への自動解放は補助的 |
| 混雑もCO2も「午後×特定の部屋」に集中 | 増席・増室の前に、時間帯分散・換気運用・小部屋の供給で緩和できる可能性 |
注記: 稼働はセンサー観測(定時の9〜18時・休業日除外)に基づく概算。部署分析は予約データのみに基づく。指標の定義・分母は経営サマリー6章参照。
